遠近法が苦手な人のための風景デッサン練習法|奥行きが自然に描ける考え方とは?

 こんにちは。私は、アトリエ光と影の代表で、プロ鉛筆画家の中山眞治です。

           筆者近影 作品「静物2025-Ⅲ」と共に

 さて、風景の鉛筆画やデッサンを描いていると、「建物が歪む」「奥行きが不自然になる」「近くも遠くも同じ大きさに見えてしまう」と悩む人は少なくありません。

 とくに、遠近法が苦手だと感じている場合には、適切な理論を知っていても、実際の画面ではうまく使えないことは多いものです。


 この記事では、風景の鉛筆画やデッサンで、遠近法につまずく原因を整理しながら、奥行きを自然に見せるための考え方と練習法を段階的に解説していきましょう。

 線の描き方や、描き込み量の問題ではなく、視点の置き方や画面の捉え方に注目することで、遠近法は無理なく理解できるようになれます。

 風景を描くたびに、迷ってしまう状態から抜け出したい人は、ぜひ参考にしてください。

 それでは、早速見ていきましょう!

Table of Contents

遠近法が苦手な人に共通する風景デッサンのつまずき

        第1回個展出品作品 夜の屋根 1996 F10 鉛筆画 中山眞治

 風景の鉛筆画やデッサンで、遠近法が苦手だと感じる人の多くは、技術や理論以前の段階でつまずいています。

 パース(遠近法や透視図法)の知識がないから、描けないのではなく、描き始める前の考え方や画面の整理が曖昧なまま進めてしまうことが原因です。

 本章では、遠近法がうまく使えなくなる人に、共通する代表的なつまずきを整理します。

近景と遠景の区別が曖昧なまま描き始めている

 奥行きが出ない風景の鉛筆画やデッサンでは、画面内の要素がすべて同じ距離感で扱われていることが多く見られます。

 本来、近景・中景・遠景は役割が異なり、大きさや描写密度にも差が生まれます。しかし、それを意識せずに描き始めると、すべてが同列に並んだ平面的な風景になってしまうのです。

 遠近法が苦手に感じる人ほど、距離の段階分けを考えず、モチーフを一斉に描写してしまう傾向があります。

線だけで奥行きを解決しようとしてしまう

 遠近法という言葉から、消失点やパースライン(※)を思い浮かべ、線の描き方で何とかしようとする人は少なくないのです。

 しかし、線は奥行きの結果であって原因ではありません。線を増やしても、画面の構成や配置が整理されていなければ、歪みは解消できません。

 遠近法が苦手な人ほど、線を描く作業に集中しすぎて、空間全体の関係性を見る視点を失いがちです。

※ パースライン(透視図法線)とは、イラストや建築などで遠近感や奥行を表現するために引かれる補助線で、消失点と呼ばれる一点(または複数)に向かって伸び、物の大きさや空間の広がりを正しく描くためのガイドとなります。

視点の位置が決まらないまま構図を作っている

 風景の鉛筆画やデッサンでは、どこから見ている風景なのかという視点の設定が非常に重要です。立って見ているのか、少し高い位置なのか、それとも見下ろしているのか。

 この視点が曖昧なまま構図(※)を組むと、建物や道の角度が統一されず、結果として遠近法が崩れてしまうのです。

 遠近法が苦手な人ほど、描きながら視点が動いてしまい、画面内で複数の見え方が混在してしまいます。

※ 構図については、描き始めの人は5作品ほど何も考えずに描いて行きましょう。5作品ほど描くと、描くことに少し慣れますので、その時点で改めて簡単なものから研究し始めましょう。

 視点と構図の関係については、画面構成の具体例を通して整理した次の記事も参考になります。^^

 構図で差がつく!表現力を引き出す鉛筆画の構図アイデア5選とは?

描き込み量で奥行きを作ろうとしている

 奥行きを出そうとして、手前も奥も同じ密度で描き込んでしまうケースもよくあります。本来、遠くの要素ほど情報は整理され、描写は抑えられるべきです。しかし、全体を均等に描き込むと、距離感が失われます。

 遠近法が苦手な人は、描写量のコントロールよりも、完成度を優先して描き込み過ぎた結果として、画面が詰まった印象になりやすいのです。

 遠近法が苦手になる原因は、理論を知らないことではありません。距離の段階分け、線への依存、視点の不安定さ、描写量の偏りといった基本的なつまずきが重なることで、奥行きが崩れていきます。

なかやま

これらを整理して意識するだけでも、風景の鉛筆画やデッサンの見え方は大きく変わるのです。

奥行きが不自然になる原因は遠近法ではなく視点の置き方

 風景の鉛筆画やデッサンで、奥行きが不自然になると、多くの人は遠近法の理解不足を疑います。

 しかし、実際には、消失点やパース(遠近法)の知識以前に、視点の置き方が曖昧なまま描き進めていることが、原因になっている場合が多いのです。

 本章では、視点が定まらない状態では、画面全体の空間関係が安定せず、結果として奥行きが歪んで見えてしまう点について解説します。

視点とは「目の高さ」ではなく立ち位置の意識

 視点という言葉から、地平線や目線の高さだけを連想する人は少なくありません。

 しかし、風景の鉛筆画やデッサンにおける視点とは、どの位置からその風景を見ているのかという立ち位置全体を指します。

 立って見ているのか、少し高い場所から見下ろしているのかによって、建物や道の見え方は大きく変わるのです。

 この立ち位置が曖昧なまま描き始めると、空間の基準が定まらず、奥行きに違和感が生じやすくなります。

描写の途中で視点が変わることで空間が崩れる

 遠近法が苦手な人ほど、描写を進めるうちに、無意識のまま視点を動かしてしまう傾向があります。

 最初は、正面から見ていた風景が、途中で斜め視点に変わったり、上から見下ろす感覚が混ざったりすることで、画面内に複数の空間が同時に存在してしまうのです。

 この状態では、どれだけ適切な線を描いても、奥行きは整いません。視点は描き始める前に決め、最後まで固定する必要があります。

消失点は視点が決まってから意味を持つ

 遠近法というと、まず消失点を設定しようとする人が多く見られます。

 しかし、視点が定まっていない状態で消失点を置いても、画面全体の整合性は取れません。消失点は視点が明確になって初めて機能するものです。

 視点を先に整理することで、奥行き方向や線の収束は自然と決まり、理論に頼らずとも安定した空間が生まれます。

視点が安定すると描写の判断がしやすくなる

 視点がしっかり定まると、奥行きは無理に作ろうとしなくても自然に表れます。近い要素は大きく、遠い要素は控えめに描く判断がしやすくなり、描写量や情報整理にも一貫性が生まれます。

 遠近法が苦手だと感じていた人ほど、視点を固定するだけで画面全体が急に整理された感覚を得られるはずです。

 奥行きが不自然になる最大の原因は、遠近法の知識不足ではなく、視点の置き方が曖昧なまま描いていることにあります。立ち位置を明確にし、その視点を最後まで維持することで、奥行きは自然に整います。

視点の安定は、風景の鉛筆画やデッサンにおける、遠近法理解の土台となる重要な要素です。

風景の鉛筆画やデッサンで遠近法を理解するための基本的な考え方

 遠近法を学ぼうとすると、専門用語や理論が先に出てきてしまい、難しいものだと感じがちではないでしょうか。

 しかし、風景の鉛筆画やデッサンにおいて重要なのは、複雑な理屈を覚えることではなく、奥行きがどのように見えているかを整理して捉えることです。

 本章では、遠近法が苦手な人でも理解しやすい、基本となる考え方を段階的に整理します。

奥行きは線ではなく「距離の段階」で捉える

 遠近法というと、線の収束や角度に意識が向きがちですが、奥行きの正体は距離の段階にあるのです。

 近い場所、中間、遠くという3つの距離を意識するだけでも、風景の整理は大きく進みます。

 この段階分けができていないと、すべての要素を同じ感覚で描いてしまい、平面的な印象になります。まずは線を描く前に、どこが一番手前で、どこが一番奥なのかを明確にすることが重要です。

重なりと配置が奥行きの基礎を作る

 奥行きは、物の大きさだけで生まれるものではありません。どの要素が前にあり、どれが後ろに隠れているかという重なりの関係が、空間認識の土台になります。

 遠近法が苦手な人ほど、すべてのモチーフを同列に並べて配置してしまいがちです。

 意識的に重なりを作ることで、奥行きは線に頼らずとも自然に表現できるようになれます。

比率の変化が距離感を説明してくれる

 風景デッサンでは、同じ種類のものでも距離によって見え方が変わります。

 たとえば、道幅や建物の高さは、奥へ行くほど「すぼまって」見えます。この比率の変化を捉えることが、遠近法理解の近道です。

 数値的に正確である必要はなく、手前と奥でどれくらい差があるかを意識するだけで、画面の説得力は大きく向上します。次の作品を参照してください。^^

       第3回個展出品作品 坂のある風景Ⅰ 2019 F1 鉛筆画 中山眞治

遠近法は整理のための考え方である

 遠近法は、正確に描くためのルールではなく、風景を整理して考えるための手段です。奥行きを理論で押さえ込もうとすると、描くこと自体が窮屈になるはずです。

 距離、重なり、比率といった要素を順に整理することで、結果として遠近法的に整った画面になります。理解しようとするほど、シンプルに考えることが重要となります。

 風景デッサンにおける遠近法は、線や理論ではなく、距離の段階や配置の整理から理解するものです。

 奥行きを段階で捉え、重なりと比率の変化を意識することで、難しく感じていた遠近法は自然な考え方へと変わっていきます。

なかやま

この基本を押さえることが、安定した風景表現への第一歩となるでしょう。

遠近法が苦手な人向け・風景の鉛筆画やデッサンの段階別練習法

 遠近法が苦手な人が、風景の鉛筆画やデッサンの練習を続けても、上達を実感できない理由の多くは、練習の順序と目的が整理されていないことにあります。

 完成した一枚を描こうとする練習では、奥行きの理解が追いつかず、途中で迷いや違和感が増えてしまうのです。

 本章では、遠近法への苦手意識を減らしながら、奥行きの感覚を段階的に身につけるための練習法を整理します。

奥行きの方向を一つに限定した風景から始める

 最初の段階では、奥行きが複数に広がる、複雑な風景は避ける必要があります。道がまっすぐ奥へ伸びている構図や、建物が一定のリズムで並ぶ街並みなど、奥行きの方向が一つに整理されたモチーフを選びましょう。

 奥行き方向を限定することで、距離による大きさの変化や配置の違いに集中でき、遠近法の基本構造を把握しやすくなれます。

 複雑さを減らすことは、理解を浅くするのではなく、空間の核を明確にするための重要な工程です。次の作品も参照してください。^^

        第3回個展出品作品 旅立ちの詩Ⅱ 2021 F4 鉛筆画 中山眞治

描写量を制限し、空間構造だけを確認する

 遠近法が苦手な人ほど、描き込みによって奥行きを補おうとする傾向があります。

 しかし、練習段階では、描写量が多いほど空間構造のズレに気づきにくくなります。輪郭線と大きな面の配置だけで風景を捉え、細部や質感はあえて省略しましょう。

 描き込みを制限した状態で、奥行きが成立しているかを確認することで、線や質感に頼らない空間把握の力が養われます。

途中段階で必ず全体を見直す工程を入れる

 風景の鉛筆画やデッサンでは、描き進めるほど修整が難しくなります。そのため、一定の段階ごとに必ず手を止め、全体を見直す工程を意識的に入れることが重要です。

 近景と遠景の関係が崩れていないか、視点が途中でずれていないかを「点検」します。

 この「点検」作業を挟むことで、遠近法のズレを早い段階で修整できて、失敗を学習に変えることができるのです。

 筆者は、30年以上描いていますが、いまだにこの「点検」をしていますが、必ずと言っていいほど毎回修整点を見出しています。^^

 尚、この場合のコツは、一旦休憩を入れて、また再開する際には2~3m離れたところからも「点検」しましょう。制作画面に接近している視点とは違う視点で、見直すことができます。

 また、この「点検」は、描き始めの大きく輪郭を取った際は勿論ですが、制作を進めている途中途中で、必ず行っていきましょう。それができれば、大きな修整などを入れなくても済むからです。

完成を目的にせず理解度を基準に練習を評価する

 遠近法の練習では、完成度の高さは評価基準になりません。一枚の鉛筆画やデッサンが途中で崩れたとしても、どの段階で奥行きが破綻したのかを把握できていれば、その練習は成功です。

 完成させることを目的にすると、無理な修整や描き込みに走りやすくなります。理解度を基準に練習を評価することで、遠近法への苦手意識は徐々に解消されていきます。

 遠近法が苦手な人にとって効果的なのは、完成度を求める練習ではなく、奥行きを段階的に理解するための経験を積み重ねることです。

 遠近法の理解を実際の練習として定着させたい場合は、短時間で取り組める基礎練習を整理したこちらの記事も参考になります。

 鉛筆画・デッサンが上達しない人のための練習完全ガイド

奥行き方向を限定し、描写量を抑え、途中の「点検」を行いながら理解度を高めることで、風景の鉛筆画やデッサンにおける遠近法は確実に安定していきます。

遠近法の理解を定着させるために意識したい確認ポイント

 遠近法は、一度理解できたように感じても、実際の制作では再び迷いが生じやすい要素です。 

 その理由は、描いている最中に確認や修整の基準を持たず、感覚的な判断だけで進めてしまうことにあります。

 本章では、遠近法の理解を一時的な知識で終わらせず、安定した判断力として定着させるために意識したい確認ポイントを整理しましょう。

描き始める前に視点と空間構造を明確にする

 制作に入る前の段階で、どこから見ている風景なのか、奥行きはどの方向へ伸びているのかを明確にしておくことが重要です。

 頭の中だけで考えるのではなく、簡単な言葉で整理しておくことで、描写中に判断が揺らいだ際の基準になります。

 視点と空間構造を、事前に定めておくことで、途中で遠近法が崩れるリスクを大きく減らすことができるのです。

 尚、遠近法を使う上では、一般的に近景から遠景に進むにしたがって、徐々に「明るく」「淡く」なっていく点を忘れずに描写へ活かしましょう。

 また、遠近法を劇的に高める手法もお伝えしておきます。それは、近景を「薄暗く」、中景を「暗く」、遠景を「明るく」描くことで、劇的な「画面深度」を構成できます。次の作品を参照してください。^^

      国画会展 会友賞 誕生2013-Ⅰ F130 鉛筆画 中山眞治

途中段階で距離関係を定期的に確認する

 描き進めている最中は、部分的な形や線に意識が集中しやすく、全体の距離関係を見失いがちです。

 そのため、一定の工程ごとに必ず手を止めて、近景・中景・遠景の関係が保たれているかを「点検」する必要があります。

 この「点検」を怠ると、修整が難しい段階で違和感に気づくことになり、遠近法への不安が強まってしまうのです。

描写量が増えたときほど全体を引いて見る

 描き込みが進むほど、画面は完成に近づいているように見えますが、その分、空間構造のズレは見えにくくなります。

 描写量が増えたと感じたときこそ、一度距離を取って全体を確認することが重要です。

 線や質感ではなく、空間の関係性が成立しているかを意識することで、遠近法の破綻を防ぐことができます。

制作後の振り返りで自己判断のズレを修整する

 描き終えた直後の感覚だけで、作品を評価すると、判断が甘くなりがちです。時間を置いて見直すことで、視点のズレや距離感の誤りに気づきやすくなります。

 この振り返りの習慣が、自己判断の精度を高め、遠近法を安定して使える力へとつながります。客観視を取り入れることが、定着への最後の重要な工程なのです。

 遠近法の理解を定着させるためには、描く前の整理、描いている途中の「点検」、描いた後の振り返りを一連の流れとして習慣化することが重要になります。 

 遠近法が崩れる背景には、線や描写量で解決しようとする思い込みが影響していることもあります。判断のズレを別角度から整理した記事はこちらです。

 線がかすれる・薄いと感じたら?鉛筆画・デッサンで印象を引き締める方法!

なかやま

視点と空間構造を明確にし、距離関係を定期的に確認し、客観視によって判断のズレを修整する。この積み重ねによって、遠近法は迷いの原因ではなく、安定した表現を支える基盤となっていくのです。

練習課題(3つ)

 本章では、あなたが実際に手を動かして練習できる課題を用意しました。鉛筆画やデッサンは練習しただけ上達できますので、早速試してみてください。

奥行き方向を一つに限定した風景構成の練習

内容


・道、線路、川など「奥へ伸びる方向」が一つだけの風景を選ぶ。
・近景・中景・遠景を3段階に分けて配置する。
・細部の描写は行わず、形と配置のみで奥行きを確認する。

目的


 遠近法を線で解決しようとせず、距離を段階によって整理する感覚を身につける。

        参考画像です

描写量を抑えた空間確認のデッサン

内容


・建物や風景をモチーフに、輪郭と大きな面だけでデッサンする。
・陰影や質感は入れず、配置と大きさの関係に集中する。
・描き込みたくなったら一度手を止めて全体を確認する。

目的


 描写量に頼らず、空間構造そのものが成立しているかを判断する力を養う。

         参考画像です

途中確認を前提にした段階分割のデッサン

内容


・ラフ → 中間段階 → 最終段階の3工程に分けて描く
・各段階で必ず全体を見直し、視点と距離関係を確認する
・最終段階でも、描き込み過多にならないように注意する

目的


 描き進めながら遠近法を修整・維持するための確認習慣を身につける。

          参考画像です

まとめ:遠近法が苦手な人が風景デッサンで迷わなくなるために

 風景の鉛筆画やデッサンにおいて、遠近法が苦手だと感じる人の多くは、難しい理論を理解していないから描けないのではありません。

 実際には、視点や奥行きの整理が曖昧なまま描き始めてしまい、途中で判断基準を見失っていることが原因になっています。

 この記事では、その状態から抜け出すために、考え方と練習の両面から遠近法を整理してきました。

 まず重要なのは、遠近法を線や透視図法の問題として捉えすぎないことです。奥行きは線によって作られるのではなく、視点の置き方や距離の段階によって自然に生まれます。

 どこから見ている風景なのかを明確にし、近景・中景・遠景を整理して捉えることで、奥行きは無理なく安定していくのです。

 また、遠近法が苦手な人ほど、描き込みによって問題を解決しようとしがちです。しかし描写量が増えるほど、空間構造のズレは見えにくくなります。

 練習段階では描き込みを抑え、形と配置だけで奥行きが成立しているかを確認することが、理解を深める近道になるでしょう。

 さらに、描き進める途中で、全体を「点検」する習慣も欠かせません。視点が途中で変化していないか、距離の関係が崩れていないかを定期的に見直すことで、大きな修整を防ぐことができるのです。

 描いている最中の「点検」と、描き終えた後の振り返りをセットで行うことで、遠近法は一時的な理解ではなく、安定した判断力として定着していきます。

 この記事の要点まとめ

  • 遠近法は、理論よりも視点と奥行きの整理が重要。
  • 奥行きは、距離の段階と配置によって自然に生まれる。
  • 描写量を抑えた練習が、空間構造の理解を助ける。
  • 途中の「点検」と、制作後の振り返りが定着の鍵になる。

 遠近法は、風景デッサンを難しくする要素ではなく、迷いを減らすための考え方です。

 視点を定め、奥行きを段階で捉え、「点検」と振り返りを繰り返すことで、苦手意識は確実に薄れていきます。

 この記事で整理した考え方と練習法を継続することで、風景の鉛筆画やデッサンにおける遠近法は、無理なく自然に使えるものへと変わっていくはずです。

 遠近法だけでなく、鉛筆画・デッサン全体をどの順番で身につけていくかを整理した全体像はこちらで確認できます。

 初心者から中級者へ進むための鉛筆画・デッサン練習ロードマップ

 ではまた!あなたの未来を応援しています。