こんにちは。私は、アトリエ光と影の代表で、プロ鉛筆画家の中山眞治です。

さて、写真や画像(以下写真)を使って風景デッサンの練習をしているのに、思うように上達しないと感じたことはありませんか?
構図も形も合っているはずなのに、描いた作品が平面的に見えたり、現実の風景とは違って感じられたりする原因は、描く技術以前に「写真の見方」にある場合が少なくありません。
写真は、便利な資料である一方、情報が整理されすぎており、そのまま模写するだけでは観察力や構成力が育ちにくい側面があります。
この記事では、写真を使った風景デッサンの練習で、多くの人が陥りがちな誤解や上達しない理由を明確にしながら、写真をどのように読み取り、どこを省略し、どう再構成すべきかを具体的に解説しましょう。
独学でも確実に力を伸ばすための、適切な写真活用の考え方と練習法を整理していきます。
それでは、早速どうぞ!
写真を使った風景デッサンで上達しない人に共通する問題点
写真を使った風景デッサンの練習は、独学でも取り組みやすい反面、取り組み方を誤ると長期間描いても上達を実感しにくい練習になりがちです。

多くの場合、その原因は描写力不足ではなく、写真そのものの扱い方や、風景デッサンとしての思考プロセスに問題があります。
本章では、上達しない人に共通して見られる、典型的な問題点を整理していきましょう。
写真を「完成形」としてそのまま写そうとしている
写真の練習で最も多い失敗は、写っている情報をすべて再現しようとする姿勢です。

写真は、カメラの性能や設定によって、肉眼以上に細部が強調され、明暗差や色味も人工的に整理されています。
それをそのまま模写すると、描写量ばかりが増え、構図や奥行き、画面全体の流れを考える余裕がなくなります。結果として、描き込んでいるのに平坦で、印象の弱い風景になりやすくなるのです。
奥行きや空間を「写真が示してくれている」と誤解している
写真には遠近感が写っていますが、それは自動的に伝わるものではありません。
実際の風景では、距離による形の簡略化やコントラスト(明暗差や対比)の弱まりを脳が補正していますが、写真ではそれが圧縮され、情報が一枚の平面に集約されます。

その結果、近景・中景・遠景の関係を意識せずに描くと、すべてが同じ距離感で並んだ、不自然な画面になってしまいます。
構図を考えず、写真の切り取りに依存している
写真を資料にする際には、すでにフレームが決まっているため、その構図をそのまま使ってしまう人が多く見られます。

しかし、写真として成立する構図と、風景デッサンとして成立する構図は必ずしも一致しません。
主役や準主役が曖昧だったり、視線の動きが途中で止まってしまうような写真をそのまま描くことで、画面構成力が育たないまま練習を重ねてしまう危険があります。
観察よりも「写す作業」が目的になっている
本来、写真による練習の目的は、形の理解や空間把握、要素の整理能力を鍛えることにあります。 しかし、線を追うこと自体が目的化すると、なぜその形になるのか、どの要素が画面に必要なのかを考えなくなります。

この状態が続くと、写真がなければ描けない依存的な練習になり、実景スケッチや応用力につながりにくくなるのです。
写真を使った風景デッサンで上達しない原因の多くは、技術不足ではなく、写真との向き合い方にあります。
写真を完成形として扱い、構図(※)や空間を考えず、ただ写すだけの練習を続けてしまうと、努力量に比例した成長は得られません。
写真練習に限らず、上達を止める共通原因を全体から整理したい方は、こちらの完全ガイドも参考になります。
写真資料をそのまま使うと風景デッサンが崩れる理由
写真は、風景デッサンの練習において非常に便利な資料ですが、その扱い方を誤ると、形や奥行き、空気感が不自然な作品になりやすくなります。

本章では、写真資料をそのまま使うことで、風景デッサンが崩れてしまう理由を、構造的に整理していきましょう。
問題点を理解することで、次の段階で「適切な写真の使い方」へとつなげることができます。
写真は現実の風景を忠実に再現していない
写真は一見、現実をそのまま切り取っているように見えますが、実際にはレンズ、露出、焦点距離、明暗補正など、複数の要素によって強く加工された情報です。

肉眼で見たときに感じる遠近感や空気の厚み、距離による印象の変化は、写真では圧縮され、平面的に整理されています。
そのため、写真を現実と同一視して描くと、感覚的な違和感を含んだ風景になりやすくなるのです。
情報量が多すぎて、重要な要素が埋もれる
写真には、葉の重なり、建物の細部、地面の凹凸など、無数の情報が均一な強さで写り込みます。これらをすべて拾おうとすると、画面全体が同じ密度で埋まり、主役及び準主役や空間の序列が失われてしまうのです。

結果として、どこを見せたいのか分からない、視線が定まらない風景デッサンになってしまいます。
写真をそのまま使う練習では、この「情報の取捨選択」が鍛えられにくい点が大きな問題です。
明暗やコントラスト(対比)が実景と大きく異なる
写真では、影が極端に黒くなったり、ハイライトが白く飛んだりすることがよくあります。これはカメラの特性によるもので、実際の風景で感じる滑らかな明暗の変化とは異なります。

そのまま描写すると、影だけが不自然に強調され、立体感や奥行きが誇張されたり、逆に画面が重く沈んで見えたりするのです。
写真の明暗を無条件に信用することが、風景デッサンを不安定にする原因になります。
写真のフレーミングが構図判断を鈍らせる
写真には、すでにフレームが存在するため、その範囲を前提に描いてしまいがちです。しかし、その切り取りが風景デッサンとして適切とは限らないのです。

画面の端で形が中途半端に切れていたり、視線の逃げ場がなかったりする場合でも、それに疑問を持たずに描いてしまうと、構図を自分で組み立てる力が育ちません。
写真に依存した練習は、構成力の停滞につながりやすいのです。写真資料をそのまま使うと風景デッサンが崩れやすいのは、写真が現実を簡略化・強調した情報だからです。
情報量の多さ、明暗の偏り、固定されたフレーミングに無自覚なまま描いてしまうと、画面構成や空間の理解が育たず、上達の実感も得にくくなります。
尚、ここで重要なことをお伝えしておきます。鉛筆画やデッサンに取り組む人にありがちなことなのですが、見たままにこだわるために、全体の構成がうまくいかないという壁です。
何が言いたいのかと言いますと、あなたが扱う構図に合わせて、見ている景色の中の主要な部分を、その構図に当てはめて描いて行くということなのです。
そうすることによって、あなたの感性によって「引き立てたい主題」を強調できて、全体の構成も「見映えのする内容」に変更できます。
さらに、実際に見えているモチーフが、大きい・小さい・細い・太いと、いろいろあるでしょうが、「あなたの都合に合わせて大きさを変えればよい」のです。
これをデフォルメと呼んでいますが、具体的な例をあげれば、風景を描いているとした場合に、実際の風景には電柱や電線があった場合でも、それらを削除して描くことなどは、どのプロ画家もやっています。
それが「あなたの感性」を満足させられたり、「見映えを高める」手段になるのであれば、どんどん使いましょう。考えてみてください。構図に丁度会う景色などあるはずがありませんよね。そういうことなのです。^^
デフォルメは、削除・省略・拡大・縮小・つけたしなど何でもありです。ただし、異様な見映えになってはいけません。どうです?楽になったでしょう!これは、動物・人物・静物などでも、共通している部分になります。^^
また、それならば構図を使ってどんな風にも描けるじゃないか!と、今あなたは「大きくひらめいた」のではありませんか?そして、どんどん描きたい意欲が湧いて出てきたはずです。
写真で奥行きが平坦になりやすい人は、遠近法の整理から立て直すと改善が早くなります。
次章では、こうした問題を踏まえたうえで、写真をどのように「デッサン用に読み替えるべきか」を具体的に解説していきましょう。
写真を風景デッサン用の資料として適切に読み替える考え方

写真を使った風景デッサンの練習で、成果を出すためには、写真をそのまま制作する対象として扱うのではなく、「デッサン用の資料」として再解釈する視点が不可欠です。
本章では、写真に写った情報をどのように整理し、どの段階で描く判断に変換すべきか、その考え方を順序立てて整理します。
写真を見る前に「何を描くか」を決める
写真を前にすると、どうしても写っているすべてを描こうとしてしまいます。しかし、まず必要なのは、画面の主役及び準主役(主役一つでも良い)とテーマを明確にすることです。

建物なのか、道の奥行きなのか、空と地面の広がりなのかを先に決めることで、写真の中の情報を取捨選択する基準が生まれます。
テーマが定まらないまま描き始めると、画面の焦点がぼやけ、完成度の低い風景デッサンになりやすくなるのです。
大きな形と空間構造を先に読み取る
写真からデッサン用の情報を読み取る際は、細部ではなく、大きな形と空間構造を最初に確認しましょう。

地平線や水平線の位置、建物や樹木のかたまり、道や川の流れなど、画面を支える骨格を整理することで、奥行きの方向性が明確になります。
この段階では、細かい凹凸や模様は一切無視し、全体のバランスと配置関係に集中することが重要です。
距離による情報の強弱を意識的に調整する
写真では、近景から遠景まで同じ解像度で情報が写り込みますが、風景デッサンでは距離による情報量の差を意識的に作る必要があります。

手前は形を明確に、奥は簡略化し、コントラスト(明暗差や対比)や線の強さも段階的に弱めていくと効果的です。
写真に写っているから描くのではなく、距離感を伝えるために必要な情報だけを残すという判断が、空間表現を安定させます。
写真の明暗をそのまま信じない
写真の明暗は、カメラの設定によって極端になりやすく、実景の印象とは大きく異なる場合があります。

そのため、影の形や明るさをそのまま再現するのではなく、立体や面の向きを理解したうえで整理し直す必要があるのです。
明暗は「見えた通り」ではなく、「構造を伝えるため」に再構成する意識を持つことで、説得力のある風景デッサンにつながります。
写真をデッサン用資料として適切に使うためには、主役や準主役の設定、大きな形の把握、距離による整理、明暗の再構成といった思考を常に挟むことが重要です。
写真をそのまま写すのではなく、描くために読み替えることで、観察力と構成力が同時に鍛えられます。
写真の読み替えを含め、どんな順番で練習を積むべきかは、ロードマップで全体像を確認できます。
初心者から中級者へ進むための鉛筆画・デッサン練習ロードマップ完全版

次章では、こうした考え方を実際の練習に落とし込む具体的な手順を解説していきましょう。
写真を使った風景デッサンの練習を成立させる具体的手順
写真を風景デッサン用の資料として、適切に読み替える考え方を理解しても、実際の練習手順が曖昧なままでは成果につながりません。

本章では、写真を使った風景デッサンの練習を安定して成立させるための、具体的な進め方について、段階ごとに整理します。
重要なのは、描き始める前の準備と、描写中の判断を明確に分けて考えることです。
描き始める前に画面構成を一度組み立てる
写真を見てすぐに描き始めるのではなく、まず画面構成を頭の中で組み立てます。
主役や準主役の位置、地平線や水平線の高さ、視線の動きを簡単に整理し、不要な要素をあらかじめ省く判断を行いましょう。

この段階では、写真のフレームに縛られず、必要であれば左右や上下を大胆に切り直す意識を持つことが重要です。ここで構成が決まらないまま描き進めると、途中で破綻しやすくなります。
大きな形と面で全体を押さえる
実際の描写に入る際は、細部を描く前に、地面、建物、樹木、空といった大きな形と面で全体を押さえます。

線は最小限に留め、形の傾きや配置関係を確認することに集中します。この工程を丁寧に行うことで、後から情報を追加しても画面全体が崩れにくくなるのです。
写真の細部に引きずられず、構造を優先する姿勢が求められます。
距離ごとに描写の密度を変える
近景・中景・遠景を同じ密度で描くと、写真模写のような平坦な画面になりがちです。
練習では、距離が近い部分ほど形を明確にし、遠ざかるにつれて線や明暗を簡略化させたり、淡くしていきます。

写真に写っている情報量をそのまま使うのではなく、空間を伝えるために必要な強弱を自身で設計することが、風景デッサンの練習の核心になるのです。
途中で必ず全体を見直す時間を入れる
描写が進むと、どうしても部分に集中しすぎてしまいます。そのため、一定の区切りごとに手を止め、画面全体を見直す時間を意識的に設けます。

構図が崩れていないか、主役や準主役が埋もれていないか、明暗のバランスが偏っていないかを「点検」確認しましょう。
この「途中点検」を習慣化することで、写真依存の描き込み過多を防ぎ、完成度を安定させることができます。
筆者は、30年以上描いていますが、描き始めの大きく輪郭を取った際と、制作中の一定の区切り(時間で区切っても良い)で、必ず一旦休憩をはさんで、制作画面から2~3m離れたところから「点検」しています。
離れて見ることで、修整点が毎回2~3ヶ所見つかります。これをせずに、描き進んでしまうと、途中から矛盾点が出て大きく修整が必要になることもあるのです。^^
写真を使った風景デッサンの練習は、構成→大きな形→密度調整→全体確認という手順を守ることで、初めて効果を発揮します。写真を便利な資料として使いながらも、判断は常に描く側が行うことが重要です。
手順を習慣化するには、短期メニューで毎日回す練習も効果的です。基礎固めに活用できます。
次章では、写真による練習を長期的な上達につなげるための注意点と、避けるべき落とし穴について整理していきましょう。
写真練習を上達につなげるために意識すべき注意点

写真を使った風景デッサンの練習は、適切に取り組めば非常に有効ですが、継続する中で注意すべき落とし穴も存在します。
本章では、練習を単なる作業で終わらせず、確実な上達へとつなげるために意識しておきたいポイントを整理しましょう。
写真という便利な資料に頼りすぎない姿勢が、結果を大きく左右します。
写真がないと描けない状態を作らない

写真による練習を続けていると、資料がなければ描けない感覚に陥ることがあります。
これは、写真の情報を処理する力は育っていても、形や空間を自身の中で再構成する力が十分に鍛えられていない状態です。
写真はあくまでも補助であり、最終的には頭の中で形を組み立てる練習が必要になります。写真による練習と並行して、記憶のスケッチや簡略化したラフを挟むことで、依存を防ぐことができます。
毎回同じ描き方になっていないかを確認する

写真を使った練習は、手順が安定しやすい反面、思考が固定化しやすい側面もあります。
構図の切り方、主役や準主役の置き方、描写の密度が毎回同じになっていないかを定期的に振り返ることが重要です。
同じ写真でも、切り取り方を変える、主役を変えるなど、意図的に条件を変えることで、判断力と応用力が鍛えられます。
完成度よりも「判断の記録」を重視する
練習では、完成度の高さよりも、どこを省略し、どこを強調したかという判断の積み重ねが重要です。
写真を見て描いた結果だけを確認するのではなく、なぜその形を選んだのか、なぜその明暗にしたのかを振り返ることで、同じ失敗を繰り返しにくくなれます。

描いた後に短いメモを残すだけでも、練習の質は大きく変わるのです。
実景スケッチとの併用で効果を高める
写真による練習だけを続けていると、どうしても平面情報に慣れてしまいます。そのため、可能な範囲で実際の風景を観察し、短時間でもスケッチする経験を取り入れることが有効です。

実景で感じた距離感や空気感を、写真による練習に持ち帰ることで、資料の読み替え精度が向上します。写真と実景を行き来することで、風景デッサンの理解が立体的に深まります。
写真を使った風景デッサンの練習を上達につなげるためには、依存を避け、判断を意識し、変化を取り入れる姿勢が欠かせません。写真は便利な資料である一方、考えずに使えば成長を止める要因にもなります。
写真練習で描き込みすぎに傾く人は、描く量の判断を鍛えることが完成度アップの近道になります。
描き込みすぎを防ぐ!静物デッサンで完成度を上げる練習法とは?

練習の中で常に「なぜそう描いたのか」を問い続けることで、写真による練習は確かな実力へと変わっていくのです。
練習課題(3つ)

本章では、あなたが実際に手を動かして練習できる課題を用意しました。鉛筆画やデッサンは練習しただけ上達できますので、早速試してみてください。
写真を整理して「主役と奥行き」を再構成する
内容
風景写真を1枚選び、写っている要素の中から
・主役になる要素。
・前景/中景/後景。
を明確に分けたうえで、不要な情報を大胆に省略してデッサンします。
ポイント
写真をそのまま写すのではなく、「この風景で何を伝えたいか」を最初に決めてから描くことが重要です。奥行きの段階ごとに、描写量と線の強さに差をつけることを意識します。

参考画像です
写真の明暗を鵜呑みにせず立体で整理する
内容
コントラスト(明暗差や対比)の強い風景写真を参考にしながら、写真通りの明暗を使わず、形の向きと面構造を優先して描く練習です。
ポイント
影を黒く塗ることが目的ではなく、どの面がどの方向を向いているかを整理する意識を持ちます。写真の強すぎる影は弱め、立体が自然に見える明暗に置き換えます。

参考画像です
写真の構図を崩して描き直す再構成トレーニング
内容
1枚の風景写真を使い、
・横長。
・縦構図。
・主役を左右どちらかに寄せる。
など、構図を変えてデッサンします(1案でも可)。
ポイント
写真のフレーミングに依存せず、風景のデッサンとして、見せやすい画面構成を自身で判断することが目的です。構図を変えても、奥行きと主役や準主役が保たれているかを確認します。

参考画像です
写真を使った練習でも、構図の発想が固まると表現の幅が一気に広がります。具体的な構図アイデアは、こちらの記事も参考になります。
構図で差がつく!表現力を引き出す鉛筆画の構図アイデア5選とは?
まとめ:写真を使った風景デッサンの練習を成功させるために大切な考え方

写真を使った風景デッサンの練習は、取り組みやすいゆえに多くの人が実践していますが、やり方を誤ると、努力の量に対して上達を実感しにくい練習にもなってしまいます。
この記事で解説してきました内容を振り返ると、問題の多くは描写技術そのものではなく、写真との向き合い方や、判断の置き方にあることが分かるはずです。
写真は便利な資料ですが、完成形や正解ではありません。写真に写っている情報は、カメラの特性によって整理・強調された平面的な情報であり、実際の風景とは性質が異なります。
それを無意識にそのまま描写しようとすると、描き込みが増える一方で、構図や奥行き、空間の説得力が失われやすくなります。重要なのは、写真を「描くための素材」として読み替える姿勢です。
主役や準主役を決め、大きな形と空間構造を整理し、距離による情報量の差や明暗の役割を自身で再構成することで、写真による練習は、観察力と判断力を同時に鍛える有効な手段になります。
また、描写の途中で全体を確認し、写真に引きずられすぎていないかを見直す習慣も欠かせません。さらに、写真練習を長期的な上達につなげるためには、依存を避ける意識が重要です。
写真がないと描けない状態に陥らないよう、記憶スケッチや実景スケッチと併用しながら、頭の中で形や空間を組み立てる力を育てていく必要があります。
完成度だけを評価するのではなく、どのような判断を行ったかを振り返ることで、練習の質は大きく高まるのです。
本記事の要点まとめ
- 写真を完成形や正解として扱わない。
- 写真は、実景とは異なる平面情報であると理解する。
- 描く前に、主役と構図を必ず整理する。
- 大きな形と、空間構造を優先して捉える。
- 距離によって、描写の密度と強弱を変える。
- 写真の明暗をそのまま使わず再構成する。
- 途中で全体を確認し、描き込み過多を防ぐ
- 写真依存を避け、実景や記憶スケッチと併用する
- 完成度よりも判断の積み重ねを重視する
写真を使った風景デッサンの練習は、使い方次第で成長を加速させる強力な手段になります。
写真に振り回されるのではなく、自身が主導権を持って読み替え、再構成する意識を持つことで、練習は確かな実力へと変わっていくでしょう。
上達の全体像と練習の組み立てをまとめて確認したい方は、こちらの完全ガイドもあわせてどうぞ。
ではまた!あなたの未来を応援しています。


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次章では、こうした問題を踏まえたうえで、写真をどのように読み替え、風景デッサン用の資料として再構成すべきかを具体的に解説していきます。