こんにちは。わたしは、アトリエ光と影の代表で、プロ鉛筆画家の中山眞治です。
筆者近影 作品「遠い約束Ⅱ」と共に
さて、鉛筆画で人物を描くコツを初心者の人向けに解説します!リアルな表情やプロポーションを簡単に再現する方法を学び、上達の秘訣を掴みましょう。
鉛筆画で人物を描きたいけれど、どこから始めれば良いか迷っていませんか?モノトーンの鉛筆画は、シンプルながらも奥深い表現力を発揮できます。
この記事では、初心者の人でも簡単に取り組める方法をステップバイステップで解説します。顔の表情やプロポーションの取り方、髪や衣服のデッサンテクニックなど、リアルな人物を描くための基本を押さえましょう。
さらに、練習時に注意すべきポイントやよくある失敗を避けるためのヒントもご紹介します。鉛筆だけで描くアートの世界に、一歩踏み出してみませんか?
それでは、早速見ていきましょう!
初心者が鉛筆画で人物を描く際の一番重要なこととは?
第1回個展出品作品 人物Ⅳ 1997 F10 鉛筆画 中山眞治
初心者の人が、鉛筆画に取り組む際には、最初から色々なことを考えないことが極めて重要です。 本章では、初心者の人が最初に取り組むべき心づもりについて解説します。
最初は楽しんで描くことが最も重要な理由
どなたでも、描き始めのころの作品では、うまく描けないことが当たり前です。そのようなことよりも、あなたが描いてみたいと思える人物に、楽しんで取り組むことが最も重要です。
多少歪んでいようが、いびつになっていようが構いません。あなたが描きたい作品を描きたいように取り組みましょう。最初から「構図及び構成や構想を練るなど」を考えてしまうと、挫折してしまうからです。^^
5作品ほど描き進んでみる
まずは、描くことに慣れることが重要なのですが、ここでいきなり家族や知人などの人物へモデルになってもらうのはやめましょう。その理由は、描き始めは何かと時間がかかるので、モデルになってくれる人が何時間もじっとしてくれるわけがないからです。
そこで、初心者の人に最適なのは、ネットからのダウンロード及びスクリーンショットや、あなたがこれまでに撮りためた人物の画像でも良いのです。あるいは、図書館で写真集を見て「この人物を描きたい」と思えるものを借りて来て制作することがオススメです。
そして、色々な人物の画像を使って、5作品ほど描き進みましょう。ここでのコツは、恋人及び友人や家族などの画像を基にして描かないことです。その理由は、似ていないと「ヘコム」からです。^^
できれば、有名人でもなく、だれも知らないような人物を描きましょう。似ていなくても一向に問題ありませんからね。^^
また、その際に、画像の中の人物が細かい柄や模様のある服を着ていても、「思い切って省略」してしまいましょう。「細かい柄や模様」に取り組むと、やはりここでも挫折の原因になってしまいます。柄や模様は、最初から無かったことにして描くことがコツです。
描き進んでいくに従って、徐々に鉛筆の握り方や鉛筆の削り具合も分かってくるものです。また、練り消しゴムの特長として、練っていろいろな形状に変化させて使えることや、「消しカス」が出ない便利さにも気づかれるでしょう。
制作に慣れてこられましたら構図を研究しましょう
制作に慣れてこられましたら、「知人の画像」にもチャレンジしてみましょう。描きやすそうな「知人の画像」から挑戦することで、徐々に技術を磨いていけます。
画像での制作は、時間を気にせずにゆっくりと取り組めて技術を磨けますので、しっかり練習できます。そして、鉛筆で絵を描くことは初めてでしょうが、特別なことをしているわけではないので、それほど違和感はないはずです。
難しいことではないですよね。今まで学生時代からお馴染みの筆記用具ですし、シャープペンでも同じようなものですから。
やがて描いていく内に、「何となくまとまりが悪い気がする」「どうすれば見映えが良くなるんだろう」「画面を引き立てる方法は何かないのだろうか」と、やがて気になってくるはずです。それを解決してくれるのが構図です。
描くことに慣れてこられたら構図を研究すべき理由
構図とは、先人の築き上げてきた美の構成に裏打ちされた、バランス・緊張感・力強さ・躍動感などを伝えることができる技術です。
構図は、作品に動きやリズムを生みだすための重要な要素であり、対角線なども活用することで、作品に緊張感や力強さを生みだすことができます。また、バランスや躍動感を意識することで、作品に活力を与えることもできます。
構図と聞くと、何か難しいことのように聞こえるかもしれませんが、簡単なものもたくさんありますので、構図のたくさん載っている本を一冊購入しましょう。
構図の選択は、鉛筆画の作品を成功させるためには重要な要素なので、各種構図の種類や技術を学び、継続的な練習と自身の感性を磨くことが重要になります。それは同時に、他の作家の構図の使い方を研究することにも通じてきます。
このように構図を導入できることによって、あなたの作品には観てくださる人へ「あなたの感動や強調」を伝られることにつながります。そして、そのような魅力的な構成の作品であれば、「公募展への出品」も現実的になってきます。
構図を簡単なものから順番に、あなたの描きたい人物やその他のモチーフとの組み合わせを考えるだけで、次から次へとイメージが「汲めども尽きぬ泉のように」湧きあがり、モチベーションアップにもつながります。
筆者の場合には、簡単な構図から順番にさまざまな人物やモチーフとの組み合わせを考えるだけで、次から次へとイメージが湧いて来て、それぞれの人物の画像に取り組むことが、モチベーションをいつも最高の状態にしてくれました。
このように、あなたも同じようにいろいろなイメージを「紡ぎ出して」、制作を続けていきましょう。次々に描きたい人物やモチーフ及びイメージと構図を考えて制作していければ、「あっという間」に制作が上達できるでしょう。
人物を描く際に知っておきたい基本のプロポーションと構図
第1回個展出品作品 人物Ⅲ 1997 F10 鉛筆画 中山眞治
鉛筆画で人物を描く際に、プロポーション(比率)と構図を正確に捉えることは非常に重要です。これらを理解することで、より自然でバランスの取れた作品を創り上げることができます。
本章では、初心者の人でもわかりやすい基本のプロポーションと、構図の考え方を解説します。
人物のバランスを整える方法
人物を描く際には、頭身のバランスを意識しましょう。一般的な成人では、頭の高さを基準に体全体を7~8頭身で描くと自然に見えます。
また、肩幅は頭幅の2倍、手の位置は腰付近まで、足の長さは胴体よりも少し長めに設定すると、理想的なバランスが取れます。
効果的な構図を作るための「黄金分割」の活用
人物を描くとき、画面全体の構図を整えるために「黄金分割」を活用するのがオススメです。我々人間の目で観て、一番バランスの良い画面上の配置では、「黄金分割」が一番見映えがするとされています。
具体的には、画面の実際の寸法に対して、÷1.618で得られた寸法で、分割する方法です。画面の横の実寸に対して÷1.618で得られた寸法を、画面の左右から測った分割点(線)を描けば、2本の分割点(下の画像の線⑤⑥)が得られます。
同じように、画面の縦の実寸に対して÷1.618で得られた寸法を、画面の上下から測った分割点(線)を描けば、2本の分割点(下の画像の線⑦⑧)が得られます。
そして、縦横の2分割線と、2本の対角線も描き込んだ「黄金分割構図基本線」は次の画像の通りです。
この画面上の、交点やライン上に人物の顔や主要なポーズを配置することで、視覚的に安定感のある構図が完成します。
たとえば、顔の中心を交点(EやF)に配置することもできますし、手や足(膝の位置など)を(⑧)のライン上に調整すると、動きや視線の流れが自然に見えます。
尚、これらの線の交点や線上に、他のモチーフを配置すると、全体のバランスが取れてきます。
そして、上の作品のように、斜線を他のモチーフでかすめるように暗示することで、観てくださる人に、画面全体をバランスよく観てもらえるようにすることもできます。また、この作品は、画面奥から手前に球体が迫ってくるイメージで緊張感を出しています。
動きを感じさせるポーズの取り方
静止画でも人物に動きを感じさせるには、身体の重心と傾きを考慮します。肩と腰を少し斜めに配置する「コントラポスト(※)」の姿勢は、自然でリラックスした印象を与えます。
また、脚をクロスさせたり、手を動作中のポーズにすることで、より動きが伝わる構図になります。重心を足元や椅子に明確に表現することで、人物が画面にしっかりと存在している感覚も強調できます。
プロポーション(比率)と構図の基礎を押さえることで、鉛筆画での人物描写が格段にレベルアップします。練習を繰り返し、これらのポイントを自分のスタイルに取り入れてみてください。
コントラポストとは、片足に体重をかけて立つことで、左右の肩や骨盤が傾き、脊柱が曲線を描くポーズです。その効果は、左右非対称で、体の自然なねじれや重心の移動が生まれ、片脚に重心をかけることで腰が傾き、しなやかな筋肉が強調されるといった効果があります。
顔の特徴を鉛筆で再現するコツ:目・鼻・口の描き方
第1回個展出品作品 マリリン・モンロー 1996 F10 鉛筆画 中山眞治
顔の描写は、鉛筆画で人物を描く際に最も注目されるポイントです。目・鼻・口の特徴をしっかりと再現することで、作品にリアルさと感情を加えることができます。
本章では、初心者の人でも取り組みやすいテクニックを解説します。
目を描くときのリアリティーを高めるポイント
目は感情を伝える重要な要素です。瞳の大きさや位置を正確に描くことで、表情が自然になります。まず、虹彩を描く際には、ハイライト部分を最初に空けておくことが重要です。
瞳孔を中心に黒く塗り、外側に向けてトーンを徐々に薄くすることで、立体感が生まれます。また、まつ毛は一本一本描くのではなく、全体の流れを意識して短いストロークを使いましょう。筆者の次の作品を参照してください。
第1回個展出品作品 人物Ⅵ 1997 F10 鉛筆画 中山眞治
鼻の陰影で立体感を表現する方法
鼻は顔の中央に位置し、立体感を表現するために陰影が欠かせません。まず、鼻筋を軽い線で示し、鼻先と小鼻を明確にします。
その後、光源を意識し、影ができている部分(鼻の片側や小鼻の下)を柔らかく描き込みます。鉛筆の筆圧を調整しながら、自然なグラデーションを作ることがポイントです。輪郭を強調しすぎないことで、よりリアルな印象を与えられます。
口元に感情を込める描き方
第1回個展出品作品 人物Ⅱ 1996 F10 鉛筆画 中山眞治
口は人物の感情を象徴する部分です。唇を描く際には、上下の輪郭をはっきりさせすぎないように注意してください。上唇はやや暗く、下唇は明るめに描き、光沢を表現すると立体感が出ます。
また、口角の角度を微妙に調整することで、笑顔や悲しみといった表情をリアルに伝えることができます。歯を描く際には、一本一本を明確に描かず、陰影でまとめると自然に仕上がります。
目・鼻・口の描き方を工夫することで、人物の顔全体が魅力的に仕上がります。これらのポイントを意識しながら練習を重ね、自身のスタイルに合わせて表現力を磨いていきましょう。
髪の質感をリアルに表現するための鉛筆テクニック
第1回個展出品作品 少年 1996 F10 鉛筆画 中山眞治
鉛筆画で髪を描く際には、質感や流れを細かく再現することがリアリティーを生む鍵です。髪の長さや質感に応じた描写テクニックを使い分けることで、より自然な仕上がりが期待できます。
本章では、初心者の人でも取り組みやすいテクニックを解説します。
髪の全体の流れを掴む下描きのコツ
まず、髪の描写を始める前に全体の流れを意識しましょう。髪は「束」で捉えると描きやすくなります。髪の生え際から毛先に向けて自然に流れるラインを軽くスケッチします。
この段階では細部にこだわらず、大きな流れを優先してください。髪の分け目やカールの方向を明確にすることで、後の細部のデッサンをスムーズに進められます。
髪の光と影を使って立体感を演出する
リアルな髪を描くには、光源を確認及び意識して明暗をつけることが重要です。明るい部分は鉛筆のタッチを軽くし、暗い部分は濃く塗り重ねてコントラスト(明暗差)を強調します。髪のツヤを表現するためには、ハイライト部分を残しながら描き進めましょう。
あるいは、全体にHB等の薄めの鉛筆で一様にトーンを入れて、そこへ光っている部分を「練り消しゴム」で「抜く」という手段もあります。その後は、濃いところにはより濃いトーンを入れることで仕上げていけます。
筆者はどちらかというと、後者のやり方による「ハイライト」の表現が多いです。前掲の「少年」の髪もそのように描いています。
そして、グラデーションを滑らかにするために、鉛筆の側面を使ったり、ティッシュペーパー小さくたたんで擦ることによる、ぼかし技法も有効です。また、綿棒や指でぼかしたり、擦筆(さっぴつ)というぼかし専用の道具もあります。
擦筆の画像です
髪の質感を描き分けるためのストローク技術
第1回個展出品作品 人物Ⅲ 1997 F10 鉛筆画 中山眞治
ストロークの使い方で髪の質感を自由に表現できます。たとえば、ストレートヘアの場合は、長い直線的な線を一定方向に引くことで滑らかな印象を与えられます。
一方で、カールヘアやウェーブの場合は、曲線的な動きを意識した短めのストロークを重ねることで、柔らかな質感を再現できます。鉛筆の硬さや角度を変えて描くことで、細い毛や太い束感を表現するのも効果的です。
髪をリアルに描くには、全体の流れ、光と影、ストローク技術の3つを組み合わせることがポイントです。何度も練習を重ね、自分なりのデッサンスタイルを確立してみてください。
人物の服やシワを描き分ける方法:初心者でも簡単なアプローチ
第1回個展出品作品 人物 1996 F10 鉛筆画 中山眞治
鉛筆画で服やシワを描く際には、素材やシルエットの特徴を捉えることが重要です。服の質感やシワの自然な表現をマスターすることで、人物画のリアリティーが格段に向上します。
本章では、初心者の人でも簡単に取り組める描き方のコツを解説します。
服のシルエットを捉えるための下描きの基本
服を描く際には、まず人物の体型やポーズに沿ったシルエットを描くことから始めましょう。服は体のラインに沿って伸びたり、緩んだりするため、ポーズを意識しながら輪郭を描きます。
特に肩、腰、膝などの関節部分に注目し、それに沿った服の動きを表現することで、自然な仕上がりになります。複雑な柄やディテール(詳細)は後回しにして、まずは全体の形を整えることに集中しましょう。
シワの種類と描き分け方
シワは服の素材や体の動きによって異なるため、その特徴を理解することが大切です。
- 引っ張りシワ:体の動きや布のテンション(生地の伸縮性)でできる放射状のシワ。肩や肘、膝付近に多く見られます。軽く線を引きながら中心に向かう動きを描くと自然に表現できます。
- たるみシワ:柔らかい素材がたるんでできる曲線的なシワ。ウエストや袖口、裾に見られます。曲線を重ねて、布の柔らかさを描写しましょう。
- 折り目シワ:シャツやスーツなどの硬めの素材にできるシワ。直線的で明暗をはっきりさせることでリアルさが際立ちます。
素材感を再現するための鉛筆テクニック
服の素材を表現するには、鉛筆の使い方を工夫する必要があります。
- コットンやリネン:柔らかい印象を出すために軽いストロークで描き、影の部分をぼかして仕上げます。
- デニムや厚手の布:濃い影と細かい線を重ねることで、厚みと粗さを表現できます。
- シルクやサテン:光沢を出すために、光の当たる部分を白く残し、濃淡を滑らかに調整しましょう。
出典画像:東京武蔵野美術学院・監修 鉛筆デッサン 高沢哲明 氏
服やシワを自然に描き分けるには、観察力と練習が不可欠です。今回のテクニックを参考に、服の素材やシワを細部まで再現し、人物画をより魅力的に仕上げてみてください。ただし、細かい柄や模様は省略して描いて行きましょう。挫折を避けるためです。^^
初心者が避けたい人物デッサンのよくあるミスとその修整法
人物デッサンは、初心者の人にとって難しさを感じやすい分野ですが、よくあるミスを理解し、それを修整する方法を知ることでスムーズに上達できます。
本章では、初心者の人が陥りがちな失敗例とその具体的な解決策を解説します。
頭身バランスが崩れるミスとその修整法
初心者の人がよく陥るミスの一つが、頭身バランスの崩れです。頭が大きすぎたり、足が短かすぎたりすると、人物全体が不自然に見えます。
これを防ぐためには、全体を軽くスケッチしてから細部を描く習慣をつけることが重要です。また、一般的な頭身比率(7〜8頭身)を基準にし、各パーツの位置を確認しながら描き進めるとミスを減らせます。前掲の男女の頭身バランス図を参照してください。
顔のパーツの位置が不自然になるミスとその修整法
顔の目、鼻、口などのパーツの位置が正確でないと、表情が不自然になります。この問題を解決するには、顔を縦横に分割するガイドライン(補助線)を使うのがオススメです。
目は顔の縦の中央、鼻は目と口の中間、口は鼻から顎までの距離の約1/3の位置に配置すると自然なバランスが取れます。さらに、目や口の左右の高さが揃うよう意識することで、よりリアルな表情を描けるようになれます。
動きやポーズに違和感が出るミスとその修整法
人物デッサンでポーズが硬く、不自然に見えることもよくあるミスです。これは、体の重心や関節の動きが考慮されていない場合に起こります。修整するには、「線」で動きを表現するジェスチャードローイング(※)を取り入れると効果的です。
まずは、体の軸となるラインを描き、その上に骨格や筋肉を重ねるイメージで進めていくと、動きのある自然なポーズが描けます。
初心者の人が人物デッサンを進める上でミスを減らすには、全体のバランスを意識し、ガイドラインや基礎的な技術を活用することが大切です。この記事のアドバイスを参考に、効率的に改善を図り、人物デッサンのスキルを高めていきましょう。
※ 速写では、モチーフを忠実に写し取ろうとする「クロッキー」と、印象を重要視した描き方の「ジェスチャードローイング」の2種類あります。いずれも5~10分程度の時間内で行い、モチーフの特徴を再現する練習方法として使われています。
まとめ
つかの間の休日 2023 F10 鉛筆画 中山眞治
鉛筆画で人物を描く際には、バランスの取れたプロポーション(比率)、細部のデッサン、自然な質感を再現する技術が求められます。
この「まとめ」では、初心者の人が知っておきたい基本技術や避けたいミス、改善方法について具体的にポイントを整理して紹介します。
人物デッサンの基本ポイント
- プロポーション(比率):頭身バランスを基準に描く(7~8頭身が目安)。
- 構図の工夫:「黄金分割法」や動きを意識したポーズで自然さを演出。
- ガイドライン(補助線):顔や体のパーツを正確に配置するために線を活用。
細部の描写テクニック
- 目:瞳のハイライトを残し、まつ毛は流れを意識して描く。
- 鼻:光と影を使って立体感を表現。
- 口:唇の明暗差でボリューム感を再現し、感情を伝える。
髪や服の質感表現
- 髪:束感や流れを意識し、光沢を表現するハイライトを活用。「練り消しゴム」で抜く方法もある。
- 服:素材やシワの種類(引っ張りシワ、たるみシワなど)を描き分ける。描き始めでは、服の柄や模様は無視してかまわない。
- ストローク:柔らかい布や硬い布を線の強弱で再現。
初心者が避けたいミスとその対策
- バランスの崩れ:全体をデッサンした後で細部へ描き進む。
- 顔の歪み:ガイドライン(補助線)を使ってパーツの位置を揃える。
- 不自然なポーズ:「クロッキー」や「ジェスチャードローイング」で動きを簡略化して学習する。
効率的に上達するための練習法
- 全体の流れを掴むデッサンを繰り返す。
- 光源を確認及び意識して陰影を調整する。
- 髪や服の素材感を観察し、実際に鉛筆で試す。
人物デッサンは基本を押さえながら練習を重ねることで確実に上達します。この記事で紹介したポイントを実践し、魅力的な鉛筆画を描けるようになりましょう。
ではまた!あなたの未来を応援しています。
筆者の場合には、絵画教室で習い始めましたが、並行して自宅でも好きなものを好きなように描いていました。