こんにちは。私は、アトリエ光と影の代表で、プロ鉛筆画家の中山眞治です。
筆者近影 作品「静物2025-Ⅲ」と共に
さて、あなたは、鉛筆だけで美しい花の絵を描くなんて難しそう…。そう思っていませんか？実は、基本的なテクニックとヒントを理解していれば、誰でも美しい花の鉛筆画やデッサンを楽しむことができます。
この記事では、初心者の人でも簡単に取り組める、花の描き方をステップバイ・ステップでご紹介しましょう。
タッチの基本や、トルコ桔梗、スズランなど、さまざまな花の具体的な描き方から、実際の作品の配置のコツや、明暗のポイントまで幅広く解説します。
それでは、早速どうぞ！
鉛筆画で白い色や淡い色の花を描く
アネモネの画像です
鉛筆画やデッサンで花を描く際、描きやすさを最優先する場合には、まず「白い花であること」で、陰影をハッキリと識別できます。また、「咲き姿が単純であること」によって、取り組みやすくなります。
具体的には、トルコ桔梗（一重咲き）・コスモス・アサガオ・ユリ・マーガレットなどが良いでしょう。
さらにオススメなのは、これらの咲き姿が単純な花の「造花」から始めることです。生花は「すぐにしおれてしまう」ので、この「造花」で描くことに慣れてから生花に取り組むことで、制作のしやすさが増します。
描き始めは、間違っても複雑な咲き姿の花を描くにはやめましょう。トルコ桔梗でも、フリンジ咲きなどは絶対にやめまるべきです。薔薇でさえも、筆者は挫折しそうになりました。^^
本章では、鉛筆画やデッサンで花を描く際の、基本的な留意点について解説します。
描き始めは筆圧に気をつける
カスミソウの画像です
鉛筆画やデッサンにおいて、淡い色の花を描く際には筆圧がとても重要です。
最初から筆圧を強めて描くと、後で修整が難しくなります。
軽く、優しく線を描くことから始めましょう。
グラデーションをスムーズに
ハクモクレンの画像です
淡い花の魅力は、その繊細さです。
一定の筆圧ではなく、グラデーション（階調）を意識して、変化をつけることで、花の淡い色や立体感を出すことが可能になります。
H系統鉛筆で、優しい軽いタッチを使い、縦横斜めの4通りの線を使ったり、花びらの曲面に沿ったカーブのある線で、陰影をつけていきましょう。人物の顔や体にも応用できます。
明暗を意識する
淡い色の花にも、部分によっては、しっかりとした明暗が必要です。
影の部分を少し濃くすることで、花が浮き出て見える効果が得られます。次の作品を参照してください。
スズラン 2021 F1 鉛筆画 中山眞治
具体的な注意点
花は、花弁の重なりと形を線でしっかり捉えてから、濃淡と形態感を表すタッチで花芯から外へ伸びることを意識して、花弁のカーブに沿って陰影をつけると良いでしょう。次の作品を参照してください。
白椿 2024 SM 鉛筆画 中山眞治
丸いものには、その丸さに沿った陰影をつけましょう。具体的には、次のタッチの章を参照してください。
尚、白い花の陰影は、2Hなどで優しくソフトに描き込みましょう。そして、光の方向を意識して、明るい部分と暗い部分のコントラスト（明暗差や対比）をつけることで、立体感のある花の重なりを表せます。
タッチとは
タッチとは、モチーフを描き進めるうえで、立体的なモチーフを平面上に描き起こす際に、必要となって来る手法です。
本章では、タッチについて解説します。
※ タッチとは、画面に描く筆触や筆致のことを指します。具体的には、筆の跡、線の形、トーンの塗り方、画材の質感など、制作画面に現れるすべての表現方法を指し、作家の個性、感情、その時の心境が表れるのです。
タッチの基本概念
タッチとは、鉛筆や筆を使ってスケッチブックや紙に、線や点を描く方法のことを指します。次の画像を参照してください。
出典画像：東京武蔵野美術学院・監修 鉛筆デッサン 三澤寛志 氏
このタッチ一つで、作品の表情や質感が大きく変わります。
タッチの種類
線の太さや強弱、点の密度など、タッチにはさまざまな種類や技法があります。
これを変えることで、作品に動きやリズムを生み出すことができます。次の画像を参照して下さい。
タッチの重要性
良いタッチは、作品の質を大きく左右します。
独自のタッチを持つことで、アーティストとしての個性やスタイルを確立することができるのです。次の作品を参照してください。
椿Ⅱ 2024 SM 鉛筆画 中山眞治
具体的な注意点
本来、モチーフにタッチがあるわけではありませんが、鉛筆画やデッサンでは、タッチを用いて面の方向や形態を表現できるのです。次の作品を参照してください。
第3回個展出品作品 睡蓮 2024 SM 鉛筆画 中山眞治
タッチとは、「モチーフの形状の成り立ちを印象として判別できる手法」という解釈がありますし、「画面上に残された筆や絵具の跡が作家の個性を表わす要素」という見方もできます。
そして、モチーフが前光（真上からの光）の状態で、陰影がわずかしかない場合や、白いモチーフをあまり黒くせずに表現したい場合にタッチを使い分けると効果的です。
立方体では、3つの面をそれぞれ別の面として捉えられるようにするために3種類のタッチを使ったり、円柱の場合には、円柱の長軸の方向と丸みに沿ったタッチを重ねます。前述していますが、再度次の画像を参照してください。
布においては、シワに沿ったタッチ・人体では、輪郭線の近くの面に沿ったタッチ・樹木の場合には丸みを表すタッチと幹の方向に沿ったタッチであらわしたりします。尚、白い花などでは、花弁のラインに沿ったタッチを使いましょう。
鉛筆画・デッサンでトルコ桔梗を描く
花の描き方では、どの花でも同じことが言えるのですが、複数の花を描く場合には、その中の一輪を正面に向けて描くのも面白いものです。
それ以外の花は、別々の方向に向かせて描くことで、正面に向いている花の視線を感じられるような作品を描くことができます。次の画像を参照してください。
第１回個展出品作品 トルコ桔梗Ⅰ 1996 F6 鉛筆画 中山眞治
本章では、鉛筆画やデッサンで花を描く際の、最も描きやすい花の一つである、トルコ桔梗の描き方について解説しましょう。次の作品を参照してください。
※ ただし、トルコ桔梗にはたくさんの種類があります。八重咲きやフリンジ咲きなどという、複雑な咲き姿がありますので注意しましょう。描き始めは、「一重咲き」でありことをお忘れなく。^^
トルコ桔梗の形状を観察する
まずは、トルコ桔梗の形状や特徴をじっくりと観察しましょう。
トルコ桔梗の画像です
花びらや、中心部の構造をしっかりと捉えることがポイントです。
基本形からスタート
描き始めは、大雑把に全体を捉えて大きな形からスタートします。
トルコ桔梗の画像です
花の全体の形を大雑把にとらえ、その次の段階から徐々に小さい部分へと描き進む方法が効果的です。
詳細と質感を追加
トルコ桔梗の花びらの質感や、中心部の細かい部分を描くことで、作品はリアルさを増していきます。
トルコ桔梗の画像です
筆圧の変化を活用して、質感を表現しましょう。
ここで、描きやすさを高める方法を紹介します。まず、あなたが描こうとしている花の輪郭が取れましたら、その花の輪郭内をHB等の鉛筆で、縦横斜めの4種類の優しい軽い線で、面を埋めましょう。
そして、練り消しゴムを練って、先端を鋭い「プラスドライバー」のような形状にして、実物の花の、「光を受けて光っているところ」や「白いところ」を拭き取りましょう。
その後は、各部に見合ったトーンを乗せていけば、簡単に描き進めることができます。筆者は、この描き方で描くことが多いのですが、花・静物・人物・動物など、ほとんどの制作対象に応用できます。
因みに、先ほどのトルコ桔梗の作品を再度掲載しますが、この作品でも、この手法で描いています。つまり、「光を描いている」のです。試してみてください。^^
具体的な注意点
この花では、5弁が集まった杯（さかずき）と考え、中心を決めると描きやすくなります。また、花を描く場合には、単に花だけを描くのではなくて、花瓶や一輪挿しなどで描きやすいものも一緒に描きましょう。
トルコ桔梗の画像です
安定感のある花瓶や一輪挿しに活けてある花は、観てくださる人に安定感や安心感を与えることができます。
やがて構図（※）を取り入れて、構図上の最も強調できる位置に正面を向いた主題（主役や準主役、以下主題）を置くのも楽しいでしょう。
※ 構図については、この記事の最終部分に関連記事を掲載してありますので、関心のある人は参照してください。
その際には、準主役の花は主役よりも目立たぬように描き、主題以外（脇役）の花は更に目立たない描き方をすることで、主題が活き活きと描写できます。
鉛筆画・デッサンでスズランを描く
大輪の花もいいですが、小さな花で「奥ゆかしい」感じの花も描き方によっては、大変魅力的な描写もできます。
スズランの画像です
本章では、スズランの描き方について解説します。
スズランの特徴を把握する
スズランは細長い葉と、下向きに咲く小さな白い花が特徴的です。
スズランの画像です
まずは、これらの形や特徴を正確に観察しましょう。
描き始める場所の選定
スズランは茎から描き始めると、バランスよく全体を配置することができます。
スズランの画像です
茎のカーブを意識しながら、花や葉を追加していきましょう。
繊細な質感を表現する
スズランの花びらは薄く、透明感があります。
スズランの画像です
軽い筆圧と細密な陰影技法で、その繊細な質感をしっかりと表現しましょう。
次の作品はスズランですが、本来スズランの花は全部うつむいているものです。しかし、F30の作品では、そのうつむいているスズランの花と目が合うような角度で描いてみました。
第２回個展出品作品 スズラン 1998 F30 鉛筆画 中山眞治
こんな風に、それぞれ作品に楽しい仕掛けを考えてみるのは面白いものです。この作品の中央で、真正面を向いているスズランの花が主役ですが、この花の位置は「黄金分割」という構図の縦横の交点へ描いています。
この黄金分割についても、この記事の最終部分の関連記事に掲載してありますので、関心のある人は参照してください。
このF30の作品では、目立つ主役に反して、画面下の方の花には「意図的に手を抜いて」、ハイライトを利かせた正面を向いている主役の方へ、観てくださる人の視線が集まるように工夫しています。
鉛筆画・デッサンで身近な花を描く（名も知らぬ雑草の花など）
あなたの住まいの近所の、道端などに生えている、雑草の花をクローズアップして描くのも楽しいものです。
筆者の近所にも、たくさんの花を発見しました。次の作品はまさにそれですが、しげしげと観察してみると、興味深い形状をしていたりします。あなたも是非身近な、雑草の花に注意を向けてみてください。
路傍の花 2021 F6 鉛筆画 中山眞治
しかし、本当は彼らも名前があるんですよね。十羽ひとからげではかわいそうですが、作品にすることで許しを請いましょう。^^
ということで、本章では、身近なところにある「彼ら」を題材にして進みます。
身の回りの花を観察する
歩道の隅や庭の片隅にも、美しい雑草の花が咲いています。
境内にてⅠ 2021 F4 鉛筆画 中山眞治
日常の散歩中に、それらの花をじっくりと観察することから始めましょう。
雑草の花の特徴を捉える
雑草の花であっても、しっかりとした形や特徴を持っています。
境内にてⅡ 2021 F4 鉛筆画 中山眞治
その独自の形状や質感を適切に捉え、鉛筆画やデッサンで表現することは楽しいものです。
アーティスティックな表現を追求
雑草の花には、一般的な花とは異なる独特の魅力があります。その魅力を最大限に引き出し、アーティスティックな作品を目指しましょう。
次の作品のモチーフも、道端に咲いていた雑草の花です。現物の花の大きさは10～20mm程度の花でしたが、よく見てみると、とてもユニークな形の花であることに気づきました。
境内にてⅢ 2021 F4 鉛筆画 中山眞治
高価で優美な花ではなくても、あなたの自宅のそばに咲いているたとえ雑草の花であっても、このようにモチーフにすることができます。ひっそりと控えめに咲いている花であっても、あなたの描き方次第で引き立ちます。
ここでは取り上げていませんが、それこそ5mm程度の雑草の花であっても、可憐な花を咲かせているものも多いものです。
あなたが、鉛筆画やデッサンの制作に慣れるまでは、戸外にイーゼルを立ててというわけにはいかないでしょうから、あなたの近所で興味の湧く花々をデジカメやスマホで撮って、自宅のパソコンで拡大して制作してみましょう。
鉛筆画・デッサンで変わったモチーフ（フォックスフェイス）を描く
花ではありませんが、「フォック スフェイス」という植物をモチーフにするのも面白いかもしれません。是非試してみてください。次のような植物です。そうです。まるで狐の顔なのです。^^
フォックスフェイスのある静物 2019 F6 鉛筆画 中山眞治
尚、この制作では、「黒い下敷き」の上にモチーフを置いて、その映り込みも描くことで、独特の作品に仕上げるができました。あなたも試してみてください。
本章では、この一風変わったモチーフの描き方について解説していきます。
フォックスフェイスの形状を理解する
フォックスフェイスは、特徴的な形状をしています。
フォックスフェイスの画像です
その独特な形をしっかりと把握し、大雑把な形状から描き始めることが近道です。
色彩のない表現に挑戦
フォックスフェイスは色鮮やかですが、鉛筆画やデッサンでは色彩に頼らず光と影で表現しますので、明暗や質感の表現に注力しましょう。
フォックスフェイスの画像です
個性的なタッチで魅力を引き出す
フォックスフェイスの魅力を引き出すためには、個性的なタッチが必要です。
フォックスフェイスの画像です
独自の描き方や陰影技法で、作品に深みを持たせましょう。
具体的なアドバイス
このフォックスフェイスは、複雑な形状ではありませんので、あなたの自宅にある机のスタンドの明かりを使えば、陰影をハッキリと確認しながら描くことができるはずです。
フォックスフェイスの画像です
場合によっては、このモチーフを枝から外して描いても面白いかもしれませんね。画像のモチーフの色はオレンジや黄色ですが、それをモノトーンで表現するのも面白いのではありませんか？
そして、この植物の形状は曲線を基本としていますので、枝から外して単体で描く場合には、四角や三角の角張ったモチーフと一緒に組み合わせて描くと、個々のモチーフの個性を際立てられるでしょう。
また、この制作の場合には、光を受けて輝いているフォックスフェイスの背景に、濃いトーンを持ってくることで、フォックスフェイスが前面に出てくるようにリアルに表現できます。
濃いトーンのモチーフの背景には、淡いトーンを用いることで、それぞれのモチーフを引き立てることもできるのです。
鉛筆画・デッサンで花を描く参考例（造花）
この記事の初めのあたりで触れていますが、花を最初に描き始める場合には、「造花」で練習をすることをオススメします。次の作品は、筆者が初心者の時に「造花」で描いた薔薇です。
造花のバラの画像で描いた作品です
生花は、すぐにしおれたり、枯れたりしますし、時間との戦になることが多いので、初心者の人にはオススメできません。
しかし、「造花」を使って、5作品ほど描けば慣れてくるので、その後は生花をどんどん描いて行きましょう。
しかし、繰り返しになりますが、複雑な咲き姿の花は止めておいきましょう。筆者もそうでしたが、挫折してしまいます。^^
本章では、「造花」に焦点を絞った制作方法について解説します。
造花の利点を活かす
造花は枯れることなく、変色や変形も少ないため、初心者の人にとって最適なモデルです。
造花のバラの画像です
安定した一定の形状で、細部の練習に集中することができます。
造花の質感を捉える
造花も自然の花と同様、表面には独特の質感があります。
造花の画像です
この質感をしっかりと捉えることで、鉛筆画やデッサンがよりリアルに感じられるでしょう。
繰り返し練習を重ねる
一つの造花を使って、何度も描き直すことで、描写技術の向上が期待できます。
造花のチューリップの画像です
異なる角度や、光の当て方を変えて練習しましょう。たくさんのパターンでの制作ができるはずです。
具体的なアドバイス
造花はどうしても、生花と比較するとリアリティーが乏しくなります。できるものであれば、生花で鉛筆画やデッサンを描きたいものですが、生花は時間をかけて描くことは難しいのです。
造花のバラの画像です
このような場合には、当初は造花や写真で練習して、やがて描くことに慣れて来ましたら、できるだけ長持ちする花で試してみましょう。
造花の場合であっても、花瓶などが丹念に表現できていれば、それなりに見映えのよい作品になります。
あなたの自宅のスタンドの光を当てて、陰影がはっきりと掴める状態で描くことがオススメです。また、前述していますが、黒い下敷きの上にモチーフを置くと、きれいな影までも作品に加えることができます。
鉛筆画・デッサンで花を描く配置と明暗のバランスとは？
花ばかりではありませんが、鉛筆画やデッサンで制作する場合には、光と影のコントラスト（明暗差や対比）の探求が欠かせません。
出典画像：東京武蔵野美術学院・監修 鉛筆デッサン 高橋新三郎氏
本章では、光と影の扱い方について解説します。
明暗の基本を理解する
明暗とは、モチーフの立体感や深みを表現するための技法です。
ユリの画像です
光の当たる部分は明るく、影の部分は暗く表現することで、リアルな表現ができます。
花の配置と明暗の関係
花の配置によって、その明暗のバランスが大きく変わります。中心から放射状に花を配置すると、中央が強調できる効果をあらわせます。
マーガレットの画像です
一方では、側面からの光で描くと、花の形や質感がより際立つのです。
バランスの取り方
鉛筆画やデッサンで、花を描く際のバランスの取り方は、花の大きさ、数、配置などによって決まります。
コスモスの画像です
全体のバランスを考えながら、空白の部分も活用して、視線の動きを意識しましょう。
具体的なアドバイス
色や質感の異なるモチーフを配置するときは、形の組み合わせだけを見て構図を決めずに、白と黒の鉛筆画やデッサンでは、明暗のバランスを考慮した配置も必要になります。
カラーの画像です
明るい調子、中間の調子、暗い調子を持ったモチーフを配置する場合は、暗い部分が重なっていたり、明るい部分が重なっていたりして、それぞれの形や特徴があいまいにならないように、明暗の対比を効果的に生かすことも大切な要素です。
手前から明るい、暗い、中間の調子の順などに配して、モチーフを重ねても形があいまいにならないように配慮することも必要になります。
まとめ
春の気配 2024 F3 鉛筆画 中山眞治
鉛筆画・デッサンで花を描くことは、アートの愛好家や初心者の人にとって、非常に魅力的なテーマです。とくに、自然界の美しさや繊細さを捉えることができる花は、鉛筆画やデッサンの題材として最適です。
この記事では、花を描く際の参考例や配置の明暗、バランスの取り方について解説してきました。まず、鉛筆画やデッサンで花の描き始めに最適なモチーフとして、造花を取り上げました。
造花の大きな利点は、変色や変形が少なく、長時間同じ形状で観察できます。
これにより、初心者の人でも練習を重ねることで、花の質感や形状を正確に捉える技術を磨くことができます。さらに、造花の質感を細かく観察することで、鉛筆画やデッサンがよりリアルに感じられるようになれるでしょう。
次に、鉛筆画やデッサンで花を描く際の、配置の明暗とバランスについて解説しました。明暗は、モチーフの立体感や深みを表現する重要な要素です。
とくに、花を描く際には、光の当たる部分と影の部分を明確に区別することで、リアルな質感を表現することができます。
花の配置によっても、その明暗や立体感が大きく変わるため、作品全体のバランスを考慮しながら描くことが重要です。
最後に、花を描く際のバランスについて触れました。鉛筆画やデッサンでは、花の大きさや配置だけでなく、空白の部分も効果的に活用することで、作品全体のバランスを美しく表現することができます。
総じて、鉛筆画やデッサンで花を描く際には、形状や質感の観察、明暗やバランスの理解が不可欠です。これらの要素を意識しながら練習を重ねることで、より魅力的な鉛筆画やデッサンを描くことができるでしょう。
尚、あなたが展覧会や公募展へ出品を希望する際には、ただモチーフを上手に描けるだけでは入選できません。
それは、あなたの制作する画面全体を使って、作品全体を魅力的な構成にする必要があるのです。その内容について興味のある人は、次の関連記事を参照してください。
また、「人生が充実する、鉛筆画やデッサンがもたらす驚きのメリットと魅力！」という次の記事もありますので、関心のある人は参照してください。^^
ではまた！あなたの未来を応援しています。
花を描く際には、一輪挿しなども細密に描くことでリアリティー（現実性）を高められます。